AndroidだけでOK VTuberアバター作成アプリを徹底比較してみた

AndroidだけでOK

VTuberアバター作成アプリを徹底比較してみた

2017年年末頃から猛スピードで広がっていったバーチャルYouTuber文化。
最近ではスマホだけでVTuberのような配信ができるアプリも続々リリースされています。
そこで今回は、Androidだけで自分だけのバーチャルアバターを作れるアプリを、

初期モデルっぽさの薄さを表す「唯一性」

生放送との親和性を表す「生放送対応性」

アバターの動かし方を表す「リップシンクorモーションキャプチャ」

作ったアバターを他のプラットホームで使用可能かどうかを表す「外部使用」

の4点を中心に、あらゆる角度から比較していこうと思います。

それでは、いくぜいくぜいくぜー!!

アプリでカスタマイズ

まずは基本のアプリ内でアバターをカスタマイズするタイプを紹介します。

ひとつ注意したいのが、「作成したアバターの権利が完全には自分のものにならない」ということ。基本的にそこまで気にする必要は無いですが、別のアプリで使用するのがグレーの場合もありますので各規約は要確認です。

カスタムキャスト

  • 独自性 ☆☆☆☆
  • 生放送対応性 ☆☆☆
  • リップシンク&モーションキャプチャ
  • 外部使用=グレー

定番中の定番。今「スマホでVTuber」と言えばこのアプリではないでしょうか。

カスタムキャストの一番の特徴はなんといってもそのカスタマイズ性。体型や髪の長さ、目のサイズ等々、自由自在に調整できるので思いのままのアバターを作ることができるでしょう。また、衣装の種類も豊富です。

もちろん一から作るわけではないのである程度の「カスタムキャストっぽさ」は残るかも知れませんがほとんど気になりません。

操作は、あなたの声に合わせて口パクするリップシンクと顔の動きがリンクするモーションキャプチャの二種類から選択できます。また、フリック操作で様々な固定モーション、表情を出せます。

リアルタイムで動くので生放送OK。生配信アプリのニコキャスも合わせてインストールすれば簡単に生放送できますし、対応アプリを使えばYouTubeでの生放送も可能。ただ、ニコキャス以外での配信はグレー(規約に無し)なので今後のアナウンス次第ではアウトになるかも。

何から何まで非常に優秀なアプリ。特にこだわりが無いのならこれで十分満足できるでしょう。

アバターは3体まで保存可能です。

Google Play で手に入れよう

トピア

  • 独自性 ☆☆☆
  • 生放送対応性 ☆☆☆
  • モーションキャプチャ
  • 外部使用=基本的にNG

AndroidでVTuberになれるアプリの先駆けでしょうか。カスタムキャストよりも起動が早く、気軽に使えるのがこのアプリ。ただ、カスタマイズ性ではカスタムキャストに劣ります(とは言っても顔のパーツの位置や体型などの調整もしっかりできます)。見た目の「トピアっぽさ」が強いので人によっては気になるかも。

しかし、このアプリのいいところは配信の手軽さ。このアプリひとつでアバター作成から生放送まで簡単にできちゃいます。また、配信用のBGMも複数用意されています。時間制限があるもののバックグラウンド再生もできるので、ゲームアプリの実況も可能。

操作は表情のモーションキャプチャで、ボタンタップで固定モーションも出せます。

ただ、トピアの利用規約に「指定の範囲外のアプリでコンテンツを利用することの禁止」とあるので、少なくとも現時点ではトピアのアバターはトピアだけで使うのが無難でしょう。

アバターは1体まで保存可能です。

Google Play で手に入れよう

エモモ(ミラティブ)

  • 独自性 ☆☆
  • 生放送対応性☆☆☆☆★
  • リップシンク
  • 外部使用=アーカイブはOK(機能上の制約アリ)

虚空でお馴染みミラティブ様です。カスタムキャストほどのカスタマイズ性はありませんが、使い方次第ではトピア以上の生放送性能を発揮します。ただ、今のところ仕様がちょっと特殊なのが難点。

まず、このアプリ。元々VTuber関係ない生配信専用アプリです。その為だからなのか、アバターメイキングは配信中にしなければいけません。

つまり、「あらかじめじっくりアバターを作ってから配信開始!」が出来ないのです。裏側を見せたくない人にとっては微妙なシステム。逆にみんなでわいわいアバターを作りたい人には嬉しいかもしれません。

ただ初回に作って保存しておけば次回からは裏側を見せなくてすみますし、回りくどいですがミラティブ機能の友達限定配信などを使ってこっそりアバターを作っておくのも可能です。

さて、少し特殊なアバター作成システムを越えたらエモモの一番の魅力、生配信です。元々配信用アプリなのでもちろんこのアプリだけで配信可能。アカウント画面→各種設定から「自分の配信時にエモモを使う」をONにして配信しましょう。

雑談をするのもいいですが、ゲーム実況でこそエモモは輝きます。なんと、アプリで遊んでいるとき右下に自分のアバターが表示されるのです!自動的にまばたきなどをして、声に合わせて口パクします。つまり簡易「よくうごく」状態。スマホで簡単にこれが出きるのは嬉しいですね。

ただ、自分視点ではゲーム中のアバターが表示されないので注意。また自動録画されたアーカイブにも残らない模様。自分で自分の実況を見るには視聴者さんや自分の別端末で別アプリ録画するしかないようです。

最後に外部利用について。ミラティブはアーカイブのYouTubeアップロードを許可しています(ただし他の利用者さんのコメントが映る他アプリでの録画はダメ、)。雑談動画の一部を上げることは可能ですが、さっきも述べたように「ゲーム中のアバターはアーカイブに残らない」のでそこだけ考えましょう。

クセは強いですが個人的にはなかなか面白いアプリに思えます。

アバターは1体まで保存可能です。

Google Play で手に入れよう

REALITY Avatar

  • 独自性 ☆☆☆
  • 生放送対応性 ☆☆☆☆★
  • モーションキャプチャ
  • 外部使用=基本的にNG

REALITYと言ったら、大手の人気VTuberさんも配信をしているVTuber専門配信プラットフォームです。視聴者側がギフトを投げるとそのアイテムが画面に反映され、物によってはVTuberさんが身に付けたりできる機能がとても楽しいアプリです。

そんな知名度十分のREALITYで気軽に配信できるのがこのアプリ、REALITY Avatarです。

TwitterかLINEのアカウントで簡単に会員登録ができます。(どちらかのアカウントが無いと会員登録できないので注意)

ちなみにアイコンの設定方法がちょっと特殊でして、設定画面から顔写真(もちろんアバターのですよ)を撮影して登録するシステムです。他の画像は今のところ使用できないので、しっかりいい表情を登録しましょう。

顔のパーツの位置調整などのカスタマイズ性はエモモ以外のアプリに劣るもののそもそものパーツの種類が豊富ですし、大手VTuberさんがやってるようなギフト機能付きの配信をスマホ1台で簡単にできるのは他のアプリにはない素晴らしい魅力です。

「当社が定める目的の範囲内」での利用とあるので、YouTubeへの動画投稿などの他プラットフォームでの利用は基本的にNGと考えましょう。

アバターは1体まで保存可能です。

イラストをアプリで動かす

上記の3つのアプリは優れた機能を持つものの、やはり「完全オリジナル」ではありません。パソコンがあれば完全自作することも可能なんですが、スマホだけではまだ少し荷が重いようです。

ただ、どうしても「完全自作アバター」にこだわる人の為にリップシンクアプリを2つ紹介します。live2dにはかないませんしリアルタイムで操作出来ないのでこのアバターを動かす生配信はできませんが、表情変化や動きの少ない解説系動画を作りたい人はインストールしてみるのもいいかもしれません。

VTuber関係なく、面白い動画をスマホだけで作れることも魅力ですよ。

ちなみにイラストは後から動画編集しやすいように背景をブルーバックやグリーンバックにすると便利です。

おしゃべりマイペット

  • 独自性 ☆☆☆☆★
  • 生放送対応性 ×
  • リップシンク

超簡単に動物の写真を喋らせる事のできるアプリです。「動物」と書きましたが、人間でもイラストでも可能。喋らせたい写真を選択し、目、口、輪郭を合わせれば設定完了。VTuberアバターならば、自作のイラストを読み込み、各種設定をすればOKです。また、読み込んだイラストにグラサンなどのオプションを着けることもできます。

喋らせ方も簡単です。左下の『録画する』ボタンを押すと録音が開始されるので喋って下さい。終わったらもう一回左下のボタンを押して録画停止します。この状態で『遊ぶ』ボタンを押せば、さっきの声に合わせて自分のイラストが喋りだします。また、3つのボタンの上にあるバーで声のピッチを変えることも可能。最後に右下の『保存/共有する』ボタンで保存しましょう。

このアプリは有料ですが、こんなに簡単気軽に自分のイラストを動かすことができるので入れて損はないかもしれません。

Google Play で手に入れよう

talking photos

  • 独自性 ☆☆☆☆★
  • 生放送対応性 ×
  • リップシンク

このアプリの機能は基本的におしゃべりマイペットと同じですが、より細かい設定が可能です。おまけに無料!これだけ聞けば完全上位互換ですが、使い方が若干複雑で、さらに機能上使わなそうなアプリ権限を求められるので、少し不安が残るのが難点です。あと、口の中がリアル……

では使い方。

まずは写真を選びましょう。左下のプラスボタンを押し、使うイラストを選択。

次に顔の設定。右側のボタンからadjustを選択。顔の各パーツを合わせていきます。detailモードだと細かく設定できますね。

設定が完了したらチェックボタンで保存。

この段階で下の矢印ボタンやアルバムボタンで既存のモーションが起こります。では喋らせ方も説明。左下の『record voice』をタップします。

次に基本となる表情を選択して下さい。最後に『hold to record』ボタンを<font color=”red”>長押ししながらセリフを喋って下さい。</font>長押ししてる間、録音でき、指を離した時点で録音終了です。声質を選び、最後に字幕を入力し、『save』で保存しましょう。

Google Play で手に入れよう

他にもリップシンクアプリはいくつかあるのですが、顔認証されないと写真を読み込まないものが多かったので割愛します。

VTuberの中にはこういったリップシンクアプリを利用していると思われる人も数名おりました。ちょっと趣向を変えてこういったアプリを使うのもアリかもしれません。

ただ、どうしてもlive2dほど細かくないため顔に歪みが出ることも多いのは難点ですね。

人に依頼する

ここまでは自分で作る方針でしたが今の時代、便利なサービスがあるので人に注文するのもひとつの手です。

ただここで注意点。今のところAndroidだけで操作できる外部依頼可能アバターはfacerigのアバターだけです。お金をかけてVRMアバターを作ってもらっても現状、それだけで配信出来ないので意味がありません。

facerigならAndroid版アプリもありますし、外部からアバターをインストールすることも可能です。ただ、少し手順が複雑な上、前例も多くない為、失敗の可能性もあることだけは頭に入れておいて下さい。

また、Android版facerigにもできることできないことがあるので、アバターを有料で発注する前に無料でfacerigをインストールして遊んでみて機能を確かめてくださいね。

さて、以上のことを踏まえてもfacerigアバターの外部発注を考えるのならズバリこのサイト、ココナラがオススメです。

ココナラ

このサイトでは様々な人が様々な「得意」をサービスにして販売しています。今ではfacerigアバター作成サービスもちょくちょく見かけますね。

詳しい内容や導入方法はまた別の記事で書くとして、気をつけるべきは納品方法。

Android版アプリで読み込めるように必ずzip形式で納品してもらってください。

また、これは当然のことですが依頼相手も人、丁寧な応答を心がけ無理難題を吹っ掛けないようにしてくださいね。当然のことですが……

以上、AndroidだけでVTuberアバターを作れるアプリ(一部アプリではありませんでしたが)の比較でした。

次回からは一つのアプリに焦点を当てた記事も上げていきますので、まだ分からないことがあったらそちらもどうぞ!

参考になったなら幸いです。